創業応援

創業者ストーリー

株式会社 料理設計
代表取締役

湯浅 克也

(ゆあさ かつなり)

2018年4月、宮代町の「農」のあるまちづくりのシンボル施設である新しい村に開店したパン工房「イル ピノリーノ」。早朝から本場イタリアの味を作り続ける湯浅氏は、2017年10月、東武動物公園駅前に開店したシチリア料理専門店「ラ グリーリア」の経営者でもあります。宮代町への熱い想いをお持ちだという湯浅氏にお話を伺いました。

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宮代町をすぐに好きになりました

なぜ宮代町でお店を開業したのですか?

越谷出身の妻のすすめです。町の雰囲気がとてもいいと聞きました。実際に来てみたとき、僕が修行したイタリアのトスカーナ地方のサンジミニャーノという小さな町に少し似ているように感じて、ひと目で気に入りました。

パン工房の名前がその町に由来しているそうですが

僕が修行したレストランは松に囲まれていました。新しい村の雰囲気がそこにとても似ているので、イタリア語で〝小さな松″という意味の「イル ピノリーノ」という名前にしました。


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㈱料理設計としては3店舗目の出店とのことですが

そうですね。越谷の「ヴェッキオ コンヴェンティーノ」、東武動物公園駅前の「ラ グリーリア」に次ぐ3店舗目です。3店舗ともイタリアンの枠組みの中で少しずつ特色を変えているので、名前もそれぞれ変えています。


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レベルの高い地域での挑戦

パン作りへの想いを教えて下さい。

イタリア料理と宮代町の食材や郷土料理をコラボさせたいという想いがあります。
宮代町や近隣のエリアにはレベルの高いパン屋さんが密集しているので、自分達にしか作れない特徴のあるパンを作っていきたいです。今は1日1種類ずつ新しい商品を増やしていこうと挑戦中です。


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イタリア料理を勉強しようと思ったきっかけは何ですか?

シチリア島に行きたかったんです。僕は海のない会津若松で生まれ育ったので、海への漠然とした憧れがあったんだと思います。

イタリアで修行されて、どんなことを感じましたか?

日本で食べられている「イタリアン」が日本人の口に合うようにアレンジされているものが多いとわかりました。帰国後はイタリアで日常的に食べられている〝本当のイタリア料理″をたくさんの人に食べてもらいたくて、同期の仲間達と銀座にレストランを立ち上げ、そこで6年間シェフを経験しました。


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お客様の反応はいかがでしたか?

最初は気が利かず、積極的に料理の説明をしなかったので、お客様からよく「何を注文したらいいのかわからない」と言われました。それからは丁寧にご説明するようにして、今もそうしています。ラ グリーリアでは7種類の手打ちパスタについて最初にご説明しています。


若い人を育てていきたい

経営者としてはどのようにお考えですか?

越谷で独立するときに、本格的なイタリア料理が受け入れられるのかと厳しい意見も言われましたが、僕はそういうニーズはあると思っていました。実際、越谷でも宮代でも手応えを感じています。あるお客様に「こんなお店を求めていた」と言われたことがとても嬉しかったです。

スタッフはお若い方が多いようですが

僕は簡単にキャリアのある人を引っ張ってくるより、若い人を一から育てることにこだわっています。現在、㈱料理設計は社員5人、アルバイト1人、私達夫婦2人の計8名で、平均年齢22歳の若手集団です。皆で力を合わせて頑張っています。


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今後の夢や目標はなんですか?

1.都内進出 ミシュランの星を獲得 2.海外進出 3.上場 4.プロ野球チームを運営する 5.社会に貢献できる事業を生み出す を起業以前から目標として口にしてます。宮代町が好きなので、何か地域に貢献できるような産業を生み出して町づくりに協力したいとも考えています。

野球がお好きなんですね。他にご趣味はありますか?

中学校まで野球をしていましたから。趣味は・・・特にありません。今は仕事に全力投球です。

これから宮代で起業しようとしている人に伝えたいことはありますか?

外からきた僕から見ると、宮代町はとても魅力的でポテンシャルを秘めた町だと思います。
そんな宮代町の中心でもある「新しい村」で、僕は食を通じて「農」を発信できる文化的な「村」にしていきたいと考えています。この町の可能性を理解し、ここで起業する意味を見つけた上で事業を起こした方がいいのではないかと思います。

※この記事は2018年5月に取材したものです。


湯浅 克也(ゆあさ かつなり)

湯浅 克也(ゆあさ かつなり)
昭和59年生まれ
ねずみ年・いて座・0型
株式会社 料理設計 代表取締役
料理人であり、店舗経営、プロデュース業務も手掛ける。
休日は1歳の娘との散歩が楽しみ。
よく従業員と間違われるほどオーラが無いのが自慢。

シチリア料理専門店 ラ グリーリア LA GRIGLIA

宮代町の安全で美味しい野菜を使い、 南イタリアやシチリア島のフルーツ、 魚介 をふんだんに使った郷土料理が味わえる。    

住所:〒345-0821 埼玉県南埼玉郡宮代町中央3-11-16
電話:0480-31-7458

https://www.kuraso-miyashiro.com/local_information/7926/