創業応援
創業者ストーリー
シフォンケーキと焼き菓子の店「cadeau(カド)」から始まり、カドノウエ、KADO NO NIWAと、宮代町内に新しいお店を展開していく川田美千代さん。お菓子や食に対してどんな想いやこだわりがあるのか…お話を伺いました。
「cadeau(カド)」を始めたきっかけはなんですか?
本当のところを言うと「使われたくなかったから」です(笑)。人の言うことを聞きたくなかった。一度雇われて働いたことはあるのだけど、つまらなかったんですよね。やっぱり自分の自由にはならないので。
なぜシフォンケーキや焼き菓子のお店を始めようと思ったのでしょう
最初は「何だったらお金をかけずに出来るのか」を考えました。雑貨屋なども考えましたが、消去法でやっぱり自分で作って売った方がコストもかからないし良いかなぁと。
シフォンケーキは妹にそういうケーキがあるよ、と教えてもらったので本を買って作ってみました。
他の人にも試食してもらったら「美味しい」と言ってくれたので、これでいくことに。最初は本からですが、そこから自分なりにレシピを変えていきました。
使う素材にはこだわっていますよね
そうですね、やっぱり食べるものなので、変なものは使いたくないなというこだわりはありましたね。味はダイレクトに感じるものなので。
食べた後に変な味が口に残るようなものは作りたくなかったし、人は食べたものでできているので素材にはこだわってます。
オープン当初はレンタルスペースなど色々開催していましたよね
オープンした時は隣が別のお店だったのですが、しばらくしたらそこが空いたのでカフェスペースにしました。その後、一緒にやっていたスタッフが赤ちゃんを授かってお休みに入ったのでシェアキッチンやレンタルスペースとして色々な人に活用してもらったりもしました。
お店の名前は、どのように決めているのですか?
元々「お店を持つことが夢!」と言うわけでは無かったので、どんな名前がいいとかは別になくて。
最初、「角にあるからカドでいいんじゃない?」と言ったらそれはいくらなんでもひどいと(笑)
それで色々調べてみたらフランス語で「cadeau」は「贈り物」と言う意味があると知り、それはいいね!と言うことで決めました。
カドノウエやKADO NO NIWAはどのような経緯でオープンしたのでしょう
元々cadeauの2階は賃貸の住居スペースでした。安く貸してくれると言うことで、スタッフも増えて手狭になってきたこともあり、ランチとカフェができるようにカドノウエをオープン。
この時もお店の名前は「cadeauの上だからカドノウエ」と言う感じで(笑)
KADO NO NIWAは家の隣の土地が空いたのでオープンしました。
庭は昔から漠然と欲しかったんですよね。子どもの頃あんまり広い庭がなかったからかもしれないですけど。
緑があると気持ちが落ち着くというか、気分が良いので。
ギャラリーや作家さんの作品販売などはなぜ始めたのですか?
元々カドを始めた時も、一人で作って売るのは限界があるので「何か他に売れるものはないかな」と考えていました。最初はアクセサリーや珈琲を置いてましたがスペースが広くなるとちょっと置いているだけでは物足りなくなったので、何か人を呼べるものが欲しいなぁと考え始めました。
知り合いに相談したら「ギャラリーとかをやった方がいいのでは?」という話になって、コーディネーターとしても動いてくれる作家さんを紹介してくれたんですよね。
地域とはどのように関わっていきたいですか?
できれば地域でできた野菜とかを使っていきたいですね。使いたいものが全部揃う様になれば良いと思います。理想は全て無農薬のものを使いたいです。
宮代町で創業したい人へのメッセージをお願いします
私は最初、家賃の安さで決めました(笑)昔「3日間の売り上げで家賃が払えなければお店は続かない」と言うのを聞いたことがあって、それが頭にありましたね。これならいけるかな、と。
あとは自分なりのこだわりを持つことかなと思いますが、こだわりすぎると首を絞めることにもなったりするので(笑)そのバランスや柔軟性は大事だと思います。
※この記事は2022年4月に取材したものです。
川田 美千代(かわたみちよ)
川田 美千代(かわた みちよ)
1962年生まれ
寅年・蠍座・O型
株式会社KAWATAYA 取締役
cadeau・カドのウエ・KADO NO NIWAを経営。
好きなものは猫・食べること・漫画・音楽。
cadeau
こだわりの材料、国産小麦粉、新鮮放飼たまごを使用しています。出来るだけ素材の味を楽しんでいただけるよう、毎日心を込めてお作りしております。地方発送いたします。ホールのご予約承ります(前日まで)。2階はカフェの「カドノウエ」。和戸にギャラリー喫茶「KADO NO NIWA」があります。