創業応援
創業者ストーリー
「毎日が楽しい!」と笑顔で話す料理が大好きな奥さまと、そんな奥さまへの愛が溢れ、奥さまの希望に沿いながら自分の力を発揮して楽しんでいく旦那さまの2人で営むパン屋「香麦」。今回は店主の上村 武さんにお話を伺いました。
パン屋を開業したきっかけは何ですか
奥さんがずっと料理の仕事をしていて、いつかは一緒にお店をやりたくて実現させました。自分はパンを食べるのが好きだったので、2人で開業しました。
健康を意識したパン作りにした理由は何ですか
自分たちで食べたいと思えるパンを作りたくて。食材もこだわってみて、極力添加物の入っていない焼きたての美味しいパンを安心して食べてもらえるようにと思い、1つ1つ丁寧にこだわりをもって作っています。
多種多様なパンのアイディアの源は
最初は作りたいものを色々作ってみて、そこから「今度はこれを入れてみようか」や「この材料使ったらどうかな」とか、ちょっとずつ増えていった感じです。アイディアを絞り出すというよりも、ひらめいて作りたいなと思ったものを、「これかな」と納得いくまで何度か作っています。考えたアイディアがイメージ通り上手く出来たときが一番嬉しいです。
あとはお客さんから「食事制限があってお塩が食べられなくて、塩が入ってないパンがあればな」と聞いたので、今日はそれで無塩パンを作ってみました。相談してもらえれば、メニューを考えてみることもあります。
開業に向けて大変だった事はありますか
必死にやっていたので、楽しんでいた方が多いです。夫婦2人で同じことを進めていこうと思っていたから、会話も出来たし。共通の目標があったのが良かったんでしょうね。意見が合わない時もありましたが、「お店のためにはどっちが良いかな」と考えると、自然と答えが出ました。
DIYでお店を作り上げたと伺いましたが
前に車関係の物作りの仕事をしていて、その時の休日に少しずつ。棚から床や壁、外のデッキも、全部自分でコツコツと3年くらいかけて作りました。初めてのことだったので、下調べからのスタートでした。
最初は厨房だけ作るつもりが、やっているうちにスイッチが入って「ここもこうしようかな」とイメージが湧いてきて。挙げ句の果てに、丸々1軒になりました。奥さんの好きな映画「西の魔女が死んだ」の雰囲気に似せて作りました。
奥さまにもお話を伺ってみました
お店の中で1番のお気に入りの場所はどこですか
奥さま
何回も何回も塗り直した厨房の白い壁と緑の扉!
武さん
DIYを始めて間もない頃だったので、気に入らなくて何度も自分で削ったり塗ったりするのを、奥さんが側で見ていて…
奥さま
私は見ていて「もう良いんじゃない?」と思っていました。「また取るの?」と(笑)。でも完成したらそれが1番好きになって。凄い!と思って。
武さん
嬉しいですね。そう言われると自分も同じところで苦労した分、愛着があります。あと過酷だったのは、デッキの屋根です。脚立を何度も登り降りして材料運んで、柱も垂直に保つのが大変でした。
宮代町で開業した理由はありますか
武さん
出身地が2人とも宮代町だったので自然と。それと景色を見たときに気に入って。車の往来が多くてせわしない場所よりも、こういう場所が好きだからここにしようと。今はSNSもあって発信することもできるから、やってみようと決めました。
今はご近所の方が多く来店してくれています。宮代町の人は、感じの良いというか、雰囲気が良い人が多く、安心してお店を開けます。ご近所の方や町内の方に、長く通ってもらえるお店になったら良いなと思います。
最近はランチを始められたのですね。
武さん
今年の5月から始めました。月に1回、1週間限定でしています。料理も資格を積極的に取っていて、今は薬膳に力を入れて勉強を頑張っています。少人数でゆっくりと食事を楽しんでもらいたいです。ランチも長く続けていくならと、今は2階も改装中です。
奥さま
1日中料理をしていられる、考えていられることが幸せ。自分の畑で採った野菜で料理をするのが理想だけど、なかなか難しくて。それが出来たら最高です。
宮代町で創業したい人へのメッセージをお願いします。
目標に向かって諦めずに長くやり続け、夢を叶えてください。
※この記事は2024年8月に取材したものです。
上村 武(かみむら たけし)
1974年生まれ
干支:寅年
血液型:B型
香麦
健康を意識して手作りにこだわったお店です。ゆったりとした時間が流れる、隠れ家的な場所にお店があります。